【 Information Release 9 】「平野富二 生誕の地」碑 建立 記念祭 講演「活版さるく解説」報告

明治産業近代化のパイオニア
「平野富二 生誕の地」碑 建立 記念祭
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記念講演◎その1
「活版さるく(通 称:ブラ富二)解説」
2018年11月23日[金・祝]

活版印刷礼賛
ここに伝えられた、ここから飛翔した

11月23日(金・祝)、記念講演「活版さるく 解説」が開催されました。

○「江戸・東京 活版さるく 解説」日吉 洋人(当会事務局長)

「江戸・東京 活版さるく 解説」では、2017年11月24日[金]-26日[日] に、東京の日展会館新館において開催された「メディア・ルネサンス 平野富二生誕170年祭」(主 催 :朗文堂 サラマ・プレス倶楽部)のプレイベントとして、同年11月11日[土]に開催された「江戸・東京 活版さるく」の解説がおこなわれました。

「江戸・東京 活版さるく概略図」
(コンテンツ協力 : 古谷昌二、|当会代表、平野富二研究家、デザイン製作 : 春田ゆかり氏|タイポグラフィ学会 事務局長、池原香穉研究家)

「活版さるく」(愛称:ブラ富二)を楽しく彩るブラ富二グッツは、デザイナーの加久本真美氏によるもの!

講演でははじめに、「官営の活版印刷術のながれ I」として長崎活字判摺立所、活版伝習所から、工部省勧工寮活字局、太政官正院印書局、大蔵省紙幣寮活版局・朝陽閣〜にいたるながれを解説。

また「官営の活版印刷術のながれ II:大学南校、III:大学東校」として和蘭書籍和解御用から大学南校のながれ、お玉か池から藤堂和泉守上屋敷、大学東校、文部省御用活版所のながれを解説。

最後に、「本木昌造・平野富二による民間の活版印刷術のながれ」として、巌流坂:「長州萩藩」蔵屋敷跡、吉村家、新町私塾および、「小倉藩」蔵屋敷、新塾活版製造所・長崎活版製造所から、長崎新塾出張活版製造所(平野活版製造所)、東京築地活版製造所にいたるながれを解説いたしました。

詳しくは、『タイポグラフィ学会誌 11号』「メディア・ルネサンス 平野富二 生誕170年祭『江戸・東京 活版さるく』」(大石 薫、片塩二朗、日吉洋人、平野正一、古谷昌二)に掲載されています。→タイポグラフィ学会 プレスリリース

○「崎陽探訪 活版さるく 解説」宮田 和夫(日本二十六聖人記念館)

「崎陽探訪 活版さるく 解説」では、2016年5月6日[金]-8日[日] に、長崎県印刷会館において開催された「活版印刷 礼賛イベント Viva la 活版 ばってん 長崎」(主 催 :朗文堂 アダナ・プレス倶楽部、現 サラマ・プレス倶楽部)のイベントとして、同年5月7日[土]に開催された「崎陽探訪・活版さるく」の解説がおこなわれました。

ガイドマップの製作は創立10周年事業の一環として特別参画いただいているタイポグラフィ学会(コンテンツ協力 : 古谷昌二|当会代表、平野富二研究家、デザイン製作 : 春田ゆかり氏|タイポグラフィ学会 事務局長、池原香穉研究家)によるものです。

平野富二生誕の地(町司長屋跡)

「崎陽探訪・活版さるく」は、わが国の近代印刷術の導入と普及に尽力した、長崎出身の本木昌造、平野富二をはじめ、おおくの近代産業開拓者のゆかりの地を、貸し切りバスと徒歩で巡るツアーです。

小菅修船所 [画像提供 : 宮田和夫氏 2016年04月01日

長崎県印刷工業組合をはじめ、三菱重工業株式会社 長崎造船所、同史料館、長崎・東京など多くのアダナ・プレス倶楽部(現 サラマ・プレス倶楽部)の会員の皆さまのご協力をいただき、通常は見学が困難な場所をふくめての訪問が実現した画期的な企画です。

☆見学場所
【長崎県印刷会館】出発
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【長崎製鉄所跡】(飽の浦門)
【長崎造船所史料館】 銕橋擬宝珠
【立神ドック】 立神ドック建碑由来
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【そろばんドック(小菅修船場跡)】
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【長崎運上所跡】
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【諏訪神社・諏訪公園(長崎公園)】
 安中半三郎 歌碑、池原香穉 歌碑、郷土先賢紀功碑、本木昌造 立像、松田源五郎 像、杉亨二 像、中村六三郎 碑、上野彦馬 像、ほか
【長崎歴史文化博物館】(本木昌造種字所蔵)脇経由

【缶詰の碑(本木昌造弟:松田雅典)】
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【龍馬のぶーつ像】より下山開始
【禅林寺(飛び地)】 矢次家墓地跡、平野富二碑旧所在地(矢次み弥建立)
【禅林寺】 池原家墓、吉雄家墓、品川家墓、柴田昌吉墓(本木昌造弟)
【光源寺(別所)】 松田源五郎墓
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【大光寺(本木家墓所)】
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【福地櫻痴(源一郎)生誕の碑】【思案橋跡】
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【平野富二生誕の地(町司長屋跡)】【地獄川】
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【新町活版所跡】【活字の碑】【吉村塾跡】【巌流坂】
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【活版伝習所跡】【唐通事会所跡】
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【小曽根邸の跡】
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【平野富二が矢次家から独立して買い求めた家の場所】
【本木昌造宅跡、医学伝習所跡 碑文は撤去中】
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【長崎海軍伝習所跡】【長崎活字判摺立所跡】
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【銕橋(くろがねばし)跡】【土佐商会跡】
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【国立第十八銀行】
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【長崎新地中華街】【薩摩藩蔵屋敷跡】【銅座跡】

詳しくは、『タイポグラフィ学会誌 09号』「Viva la 活版 ばってん 長崎『崎陽探訪・活版さるく』」に掲載されています。→タイポグラフィ学会 プレスリリース